2014年10月26日

タルキール基本土地とエントリーセット 追求編

タルキール覇王譚から発売後数週間が経ちました。
当初、サルカンとフェッチ箱だけといわれた評価も他のカードも評価されてきました。
かつてはリミテッドを意識したのデザインと収録方法の良さも公式翻訳記事による認知度により、
リミテッドを意識しないで値段の高さだけでそのセットの良さを偉そうに語る影響力のある人もめっきり見なくなりました。

もう既に知られていることですがブログで書いていなかったことを一つ
タルキールの基本土地はアラーラと同じように
5つの氏族、5つの次元で5人のイラストレーターで統一され
3種4枚のイラストで描かれている。
タルキール・アラーラ基本土地.jpg



さて、タルキール発売以前に発したこの発言は当たっているのでしょうか?
当たっていれば情報流出でDCI追放処分確定です。果たして・・・
実際にタルキールのエントリーセットを買って調べてみました。
結果は・・・ちがいました。
タルキールのエントリーセットに収録されている基本土地は
アラーラのように所属ごとの基本土地で統一されてはいませんでした。

しかし、ここで話を終わらないのが猿缶Pのブログ
考えられることを徹底的に追求・考察し、
MTG wikiに載っていないこと日本公式が発言しないことをやるのです。

さて例としてマルドゥのエントリーセット、マルドゥの襲撃で見てみましょう。
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/arc/khans-tarkir-intro-pack-decklists-2014-09-18
http://magic.wizards.com/en/game-info/products/card-set-archive/khans-of-tarkir-intro-pack-decklists
赤白黒のマルドゥデッキの基本土地構成は「山8 沼7 平地5」です。
ここまではwikiにも公式にも書いてあります。ではイラストはどうなっているのでしょうか。
そのようなどうでもいいことまで徹底的に調べていきます。
それぞれのイラストは上述のイラストまとめ画像を見てください。(2種類ある基本土地はAとBで区別します。)

山 8: マルドゥA:2枚 マルドゥB:2枚 ジェスカイ:2枚 ティムール:2枚
沼 7: マルドゥ:2枚 スゥルタイA:2枚 スゥルタイB:2枚 アブザン:1枚
平地5: マルドゥ:2枚 アブザンA:1枚 アブザンB:1枚 ジェスカイ:1枚

単純に見るとそれぞれのクランの基本土地を分散させたかのように見えたエントリーセットの基本土地でした
しかし、その内容は決して単純な分散をしたのではなく、
氏族デッキらしく氏族の基本土地をなるべく多めに収録しているのです。
なるほど、平地5枚の中で2枚収録はマルドゥだけです。

いろいろと疑問が出ますが、それに対して考えられる答えを書いていきます。
※決して公式の回答ではないし、関係者からの答えではありません。
まず一つの疑問
Q.なぜタルキールのエントリーセットはアラーラのように絵師統一の基本土地で構成しなかったのでしょうか?
A.確かに、今回のタルキールのエントリーセットで絵師統一基本土地で構成されていないことは残念です。
しかしエントリーセットの魅力といえば、そのエキスパンションの基本土地を手軽に入手できるということです。

これは構築済みデッキが毎回発売され、それが根強い人気を持っているからです。
単純な値段や構築級の能力、対戦成績結果の評価だけ見れば収録レアカードがすべて高い評価を得ているわけではありません。
プロモ、foil、収録レア目当て、入門者(新規・復帰含む)、基本土地等で購入する層はいろいろと考えられます。
掃いて捨てるほどとは言いますが、基本土地を手に入れるにはエントリーセットが手軽。ファットパックとは違い英語版以外も入手できるのが強み。(日本語版のエントリーセットが存在しない時期がありましたが・・・)

また別の見方を考えてみましょう。
私自身、アラーラでの絵師統一性には非常に完成度の高い美しさを感じていました。
しかしどうでしょうか?せっかく3色エントリーセットであるのに4種類の基本土地が手に入れられない。幅広く欲しいと思う人がいることでしょう。
デッキに構築級を求めるプレイヤーもいれば、デッキの収録カードへの統一性を拘る人もいれば、デッキの幅広い種類豊富な収録を求める人もいます。
エントリーセットでは幅広い豊富な種類のカードを手軽に入手できます。
私自身、それも魅力であり、多くのイラストのカードを見ることの手軽さからエントリーセットを好みます。
4枚刺しのような構成ではなくガチプレイヤーにとっては無駄ともいえるコモン・アンコの幅広い1枚刺し。
そのため当然のごとく批判はどこでも聞きますし、見ますね。この特徴が好きという発言はあまり目にしません。かといって目にしないだけでそういう声が無いということではありません。
そのような声だけの評価だけで収録方法が変わるなら、とっくにエントリーセットは廃止されます。
エントリーセットを続けることはエントリーセットの良さがあり、その良さを製作側も理解しているのでしょう。
(理解していないからこそ日本語版は発売されなかったということでしょうか・・・)

意外と話が膨らむエントリーセット。批判や不満ばかりの日本のMTG界隈の声に残念でなりません。
製作側はエントリーセット2つあれば手軽にお互い戦うこともできることを理解したうえでリミテッド以上構築未満で作っています。
それぞれのデッキ構成にメカニズムや戦術を特徴づけ、それぞれの良さをプレイする中ですぐに感じられるように、そして強さも5つそれぞれ均衡であるように調整しています。
構築級の声をようやく受けてイベントデッキもでき、今回からイラスト違いのプロモカードということで、ますます差別化がなされ売れ残る問題性への対応(?)もされ、今後のエントリーセットに期待がかかります。

このようなことを書いていて、やはりそこまで基本土地や収録構成の良さを言える人がいないことは残念です。
収録構成の良さに気づいたのは体験ゲームでした。単純な初心者向けと見る人も多いですが、実際にそれぞれ遊んでみるとどのデッキでも(一応)勝てるということです。
(一応といえるのは一応だからです。詳しく話せれば機会があれば・・・)
ゲームバランスとしてこういった構築済みの世界にも調整がなされている事実にそのとき感激しました。

翻訳記事やMTG wikiに載っていない話は日本公式関係者でも知らないという現状が浮き彫りに感じ、
かつて翻訳記事により背景世界も知られた日本MTGの現在と前の記事で書きましたが
残念ながら今の日本のMTG界隈にも足りないことは多くあります。
ドラゴン変化のサルカンを言っても、《苦悩火》や《闇の感情》まで言えるヴォーソスはいません。
できれば、そういった今の日本のMTG界隈に物足りないことまで発言をして欲しいのですが・・・
ここまで私にとっての不満を吐露しながら、最近いいことがありました。
サルカンfoil.jpg
龍語りのサルカンfoilを当てました。なんとそのパックのレアは緑白フェッチ!
日頃の行いの良さのお陰ですね。
ほむほむフィギュア買うよりカードを買ったほうがいいとは言わないでください。><
あと最近はスマブラ3dsが楽しいですね。ゲームにもそれぞれゲームバランスやキャラクター性といったものがあり、いろいろな声も聞きます。
いろいろなことに幅広く見方を持つことは大事です。MTG以外のTCGに関心を持つこと、対戦以外の視点にも興味を持つこと、
そういったことの良さはなによりも私自身が、評価してくれた人たちがそういった幅広い見方を持った方たちであることを知ったからこそでした。

誰もが初めて見たとき強いと思ったカード、それだけではつまらないゲームだ。強いカードは製作側もわかっているのだから。

探査の良さが知られてきたり、既に果敢持ちの《僧院の速槍》も入っていたり、少しずつ評価されてきましたね。
単純にカードパワーを見ただけで、値段だけで良さを語るにはまだ早い。
今後のデッキの成績やリミテッドにますます目を向ける必要があることでしょう。
posted by 猿缶P(わむ麺) at 00:01| Comment(3) | MTG | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
エントリーセットの絵師統一はアラーラブロック全体でなされてたのでしょうか?ブロックが進むごとに統一感がなくなっていったのであればストーリーに沿ってて素晴らしいですね。もしそうであればタルキールはそれぞれの氏族の攻防?侵略?略奪?を表すためにわざと様々な氏族の土地を入れているのかもしれませんね。
Posted by AX at 2014年10月28日 16:03
サルカンのFoil自引きとは羨ましすぎる…

Foilといえば、タルキールのプレリリースのカードは通常のカードと絵が同じなのがどうも気になります…(そりゃ40種類も絵違いのカード用意できねーよって言われたら何も言えませんが)

なんかタルキールはレアFoilを引いても、それがプレリリースカードの40種類に含まれてるやつだと「ああ…そういやこれプレリリースで配られたやつと仕様あんま変わらないんだよなあ…」と、途端にゲンナリしちゃうんですよね…
次のセットのプレリリースがどうなるのかその意味でも気になるところ。
Posted by at 2014年10月29日 22:29
>AXさん
アラーラのブロックごとという所は見落としていました。
コンフラックスはアラーラ断片と同じであったと覚えているのですが、再誕までは記憶してないので気にする必要のある情報ですね。
タルキールの侵攻という見方はいいですね。
タルキールはアラーラのような次元ごとではなく、地繋ぎの世界なのですから土地が統一されるよりもいろいろな土地があればこそ、他の氏族の土地を入れている
と考えるといろいろと納得がいきます。
いい視点のお応えありがとうございます。非常に私自身にもよい発見になりました。

>Foilの話
エントリーセットは今回のタルキールから絵違いのFoil仕様でプロモ表記で、今までのFoil引きによるもともとのFoilとの希少価値性においても明確な違いとなったので嬉しい部分がありました。
しかし、プレリのFoilプロモへの対応はこれからの課題になりそうですね。
一応、日付があるとはいえパック引きからゲンナリしちゃうというところはツライですね。
プレリは期間限定の特別仕様なのでプレリへの特別感ですが、せっかくのレアFoilがかつてのエントリーセットと同じような感覚になってしまうという所はエントリーセットの課題に逆戻り。
タルキールは氏族ごとだったので今回のみということもありえそうですが、これからの動向にいい方向で働いて欲しいですね。
Posted by 猿缶P at 2014年11月02日 22:56
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